Whoops! Lasik!~レーシック手術の落とし穴

レーシック手術を受けた経験から、レーシック手術の落とし穴を語ります。レーシック手術を考えている人は参考にしてください。

近視戻りと隠ぺい

 どうも、先日データを取る必要があったので、いやいやレーシッククリニックに足を運んだまにぱにです。

 悲しいです。レーシッククリニックに行って感じたことは、まだレーシック手術を受ける人がたくさんいること。そして、未だにいい加減な説明をしていることです。受付で私が待っているときにも、手術を受けるであろう人が二人ほどいました。いい加減な説明をされている。しかし、止めることはできません。そんなことをすれば、威力業務妨害とか、名誉棄損で訴えられますからね。無力さを感じます。彼らの成功を祈るばかりです。

 待合室には手術を検討している方だけでなく、手術後の検査に来ている人もいます。私がレーシック手術を受けたクリニックは、保険診療を行っていないクリニックなので、全員がレーシック手術関連で来ていることは確定です。保護用サングラスをしている人はいなかったので、手術後すぐに来院している人はいなかったようです。待合室にいて確認できただけでもざっと20人くらいいましたね……定期検診で来ているだけならいいですが、問題を抱えて足を運んでいる人もいるのかなと思うとなんか悲しかったです。

 そうそう、なぜ記事に使用かと思ったのは、検査の際に「明らかな嘘」を発見したからなんですね。それは視力検査。私は、レーシック手術後、自分が手術を受けたクリニックでは視力両眼1.5だといわれます。しかし、セカンドオピニオンを受けたクリニック何件かで測った視力は絶対に最高両眼1.2なんです。その謎が今回明らかになりました。

 視力検査の表ってありますよね?「C」←このランドルト環の切れ込みの向きを答えるものです。一般的に、表の一番下が見えれば視力2.0です。逆に一番下が2.0じゃない視力検査表を見たことがないし、皆さんもきっとそうだと思います。私ね、今回も視力は両眼1.5だといわれたんですが、「下から三段目までしか検査されていないんですよ」。ちなみに、下から二段目が視力1.5、下から三段目が視力1.2となっています。その、下から三段目ですらおそらく一回ミスっています。

 つまり、視力1.2を1.5だといっているんですよ。やっぱり、他のクリニックで測定した1.2が私の正しい視力なんです。でも、なぜそんな姑息なことをするのか?視力が下がると面倒だからです。視力が下がっていると患者が訴えた場合、様々な理由が考えられます。例えば、ひどいドライアイや眼病。でも、保険診療を行っていないこのクリニックでは、たとえ眼病が視力低下の原因だったとしても治療できません。患者は診察保証があることから治療してほしいという。しかし、もともと保険治療できないしする気もないので診察すらされません。視力検査でさばを読んでいるのは、患者が不満を訴えてくるのを防ぐためでしょう。私の場合は問題ないですよ。視力1.2ですからね。でも、他の視力でもさばを読んでいるとしたら?中には重篤な疾患を抱えている場合もあります。そうであるにもかかわらず、このクリニックは故意にそれを見逃している可能性があるんです。「うちはレーシックしかしないクリニックだから」は通用しませんよ。なにせ、レーシック手術後のテンプレ作業診察以外の診察については、事細かく「診察料」をとっているんですからね。ひどい話ですよ。

 このクリニックがクソなことは言うまでもありませんが、レーシック業界(特に美容系)がこんなありさまだから仕方がありませんよ。あぁ、そういえフェイスリフトの失敗で集団訴訟されたり、美容整形の勧誘の仕方で問題を起こしている品川美容外科や、レーシック集団訴訟されている品川近視クリニックを有する医療法人社団翔友会は、品川デンタルクリニックっていうのも、新宿ストレスクリニックっていうのも手広く事業を手掛けているみたいですよ。なんと驚くことは、全部保険外診療で儲けているってこと。すごいですね。なんかその業界の首領ードンって感じですね。政治家で例えるなら、森元首相みたいな雰囲気が漂ってますね。あ!言っておきますけど私が手術を受けたのは品川駅にあるクリニックじゃないですからね!笑

 

 おっと…とっても長く脱線して本題に入っていませんが、そうそう視力検査を受けて思い出したのですが、近視戻りについて記事を読んだのでそれをお知らせしたかったのだ。あぁ私も早く近視戻りしたい…

ある奈良県の眼科医が目について書いたブログ : レーシック手術は長期にわたって視力が維持できるのか?近視の戻り

 このリンクのドクターはレーシックについて的確に疑問の声を上げてくれているので本当にしっかりしたいいドクターなんだと思います。なぜかというと、医療業界で他人の畑を荒らすことはまず御法度という空気だし、逆恨みされるかもしれないのに、患者からの不具合の声を聴いてそれを挙げているからですねはい。

 レーシック手術には近視戻りがあります(まぁこれも美容系クリニックではするかもしれませんよーっとうやむやにされますが)。そして近視戻り「を100%予測すること」はできません。しかし、近視戻りには角膜厚のファクターが関連しているのではないかという研究がありあます。

 

 手術後、削られた角膜が薄くなることにより角膜が脆弱化し、眼内圧により角膜後面は本来あるべき位置から前方に偏移し、スティープ化するためおこるといわれてい。これにより、術後、角膜全体の屈折度の変動が起こり、regressionを引き起こしていると考えられる。
 今回の調査ではretrospectiveな結果から検討したため、どのような症例にregressionがおこりやすいかまでは検討できなかった。しかし、残存角膜厚と角膜後面の偏移には相関が認められ、術後角膜厚が少ないと角膜後面が多く偏移し、それがregressionへとつながる恐れがあると推測された。そのため、regressionをより少なくするためには、もともと角膜厚が
薄い症例に対して注意が必要であるとともに、術後の残存角膜厚に対しても配慮する必要がある。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jorthoptic1977/28/0/28_0_123/_pdf 

 角膜厚っていうのは人によってきまっていて、絶対に増やせません。一度削れば戻すことは不可能です。そして、近視が強くなればなるほど、乱視が強くなればなるほど、正視にするにはレーザーでたくさん角膜を削らないといけません。たくさん削ると今度は、ハログレアの増大、コントラスト感度の低下、高次収差の増加のリスクがあります。ですから、強度近視の場合には、レーシック手術の適用に関し慎重な適用が必要とされています。上記の論文の引用が正しければ、角膜は削れば削るほど薄くなり、近視戻りのリスクが増えるということです。

 これって、悲しいですよね。強度近視の人のほうが眼鏡がない生活に対しての憧れって絶対にあります。そんな人に悪徳レーシッククリニックはどんどん手術する。結果、視力は上がっても見え方の質はたくさん削るからよくない。さらに、近視戻りもしやすいんですよ。極めつけは、近視戻りすれば「再手術すればいい」って簡単に言うんです。悪徳クリニックでレーシック手術を受けた人は自分が再手術を受けられるかすら知らされずに削られることもありますからね。結果、「再手術?あなたの角膜厚じゃむりですよ」ってなるか、再手術をしたとしてもさらに角膜を削るわけですからさらに見え方の質は低下し、さらに近視戻りしやすい目になるんです。最悪の場合は角膜が突出し視力も出なくなり、角膜移植が必要なエクタジア。

 

 見え方の質だけさがって、視力も出ない目が最後には量産されることになる。レーシック手術が始まって早20年ほど。こうした問題はどんどん発生するだろうし、統計も増えていくことでしょう。そこからがレーシック手術問題の正念場ですね。障害を負わされた者を放置するか、向き合うか。どうか向き合う方向に進んでほしいですね。

 今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。みなさんも視力検査の際には、さばを読まないきっちりしたクリニックで測ってもらってくださいね!視力低下の中には突発的な病気で早急な処置が必要なものもありますからね。あと、最近寒いから風邪をひかないようにも気を付けてください!

おわり