Whoops! Lasik!~レーシック手術の落とし穴

レーシック手術を受けた経験から、レーシック手術の落とし穴を語ります。レーシック手術を考えている人は参考にしてください。

レーシックガイドラインの罠~真のレーシック手術適用編~

 前の記事の続編です。レーシックガイドラインがいかにあてにならないか、記事を読んでいただいたみなさんは分かったことかと思います。でも、今日は一転して、ガイドラインのよかった点、そこから見える真のレーシック手術適用について話していきたいと思います。

 

 まず、レーシック手術の副作用というか、仕様上必ず発生するという物がドライアイ。これについては、今までの記事の中でも何度も説明してきました。クリニックによってバラバラな説明(これがそもそもおかしいが)ですが、レーシック手術後のドライアイは、一般的には半年程度で手術前の水準に戻ります。このことから、レーシック手術前にドライアイではなかった人が、レーシック手術後にドライアイを訴えても、「レーシックしてよく物を見るようになったから新しくドライアイになったみたいですね」とか意味の分からんことをほざかれます。本当に半年で元の水準に戻るし、点眼で治療できますというのなら、なぜこんなにもメジャーな後遺症として、ドライアイが永続している人がいるんですかねぇ……やっぱり、一番先に思いつくのは、ドライアイ、しかも永続する人が一番多い後遺症だということです。それは、レンコンさんのサイトでも言ってますね。↓↓

lasikganni.hatenablog.com

 それでね、レーシック手術ガイドラインには以下の通り、ドライアイが慎重を要するものに入っているわけね。

 

 実施に慎重を要するもの
エキシマレーザー手術
緑内障
② 全身性の結合組織疾患
③ ドライアイ
向精神薬(ブチロフェノン系向精神薬など)の服用

⑤ 角膜ヘルペスの既往
⑥ 屈折矯正手術の既往

 

http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/lasik.pdf

   

 半年で元に戻るんでしょ?くろねこさんがインタビューされたヤフーニュースの記事に出ていた、みなとみらいクリニックの先生に至っては以下のように言っています。

 一番起きるのはドライアイですね。そうなった時は、ドライアイ用の目薬を使っていただき、それで、だいたい1〜3ヶ月で手術前のレベルになっておられます

 

news.yahoo.co.jp

 あれれーおかしいなー。半年はおろか、1か月から3か月で戻るんでしょ?戻らない人がいたら当然に「戻らない人もいます」って言わなきゃダメなのに言ってないもん。ってことは、ドライアイの人にレーシック手術を慎重に適用する必要ないよね。だって、戻るんだから。3か月で戻るんでしょ?

 レーシックガイドラインがドライアイを慎重に適用すべきといっていること、ドライアイが永続する後遺症として一番数が多いことから見えてくることは何でしょう。レーシックガイドラインを作成した日本眼科学会もドライアイがひどくなったり、永続する可能性があることを知っていたんだよ。この嘘つきみなとみらいの医師みたいなのがいる傍ら。でも、慎重に適用すべきとかいう中途半端な文言で止めっちゃったの。悪徳なクリニックに至っては、コンタクトのほうが目に悪いから、レーシックをすればドライアイが治ると書いているクリニックさえあった。

 結論として、ドライアイの人にはレーシックは向いていない。つまり禁忌にするべきなんですよ。

 また、上の記事でレーシック手術自体には誤差がありますとさらっと言っていますが、それなら、慎重に適用するべきリストに載っている、向精神薬(ブチロフェノン系向精神薬など)の服用者を適用にするなんて論外ですよ。

 向精神薬には目の動き(眼位や瞳孔の開き、輻輳)に影響を与えるものがあり、一度薬を服用したらどれくらいでその効果が出なくなるかなんてわからない。まともな医師なら、データに誤差が出ることがわかるから怖くて手術なんかしないんですよ。これも禁忌ですよ。あとね、緑内障っていうのも慎重リストに入っているけど、これも禁忌でしょ。緑内障って知っています?眼圧が上がるせいで目が見えなくなっていくんですよ。しかも、緑内障は視神経の病気であるため、進行を遅らせることはできても治らないですよ。そして、レーシック手術では、レーザーを当てる際に思いっきり目を圧迫して固定するんです。異常なほど眼圧が上がるんですよ。手術後は、フルメトロンなどの点眼を使う場合もあるので、さらに眼圧の上昇が懸念されます。こんな状レーシックの適用にしている時点でおかしい。これも禁忌ですね。

日本眼科学会:目の病気 緑内障

 

 上述したように、レーシクのガイドラインに挙がっていることは、慎重に適用どころか、まともな医者ならしてはいけないと、とうすうす気づいているけど、レーシック推進派が多数を占めていた当時には禁忌だと言い出せなかったものなんじゃないかな。レーシック業界の当時の動きについては、レンコンさんの以下の記事が詳しいです。

lasikganni.hatenablog.com

 ですから、レーシックガイドラインにある慎重に適用するべき事例をすべて禁忌にするほうがいいの。ガイドラインに書いてある状態にある人には適用しないほうがいいのって気がするんです。

 ガイドラインによれば、瞳孔径の測定はするべきと書いています。なんで測定するのか?瞳孔径が大きいとハログレアが生じやすいからです。それなのに、説明の時点では「あなたの瞳孔径は○○ミリなので、ハログレアの発生、残存が予想されますが手術しますか」とは絶対に聞きません。測定するのに説明しないのなら測定自体しなきゃいいのに。わざわざガイドラインに測定項目として挙げていることは、すべて詳細に患者にデメリットを含め説明するべきなんです。それがなされるべきであるとわかっているからガイドラインになっているんですね。また、3D以内の近視については老視年齢に達したときにデメリットが生じる可能性があることをインフォームドコンセントするべきとしていますが、この場合にはそもそも手術するべきではない。なぜなら、私を含め、私の周りにも強度近視でないにもかかわらず、レーシック手術によって後遺症を負っている人がいるからです。

 

nanabox.hatenablog.com

 ナナボックスさんもその一人です。3Dはおろか2Dの近視もなかったのに手術されているんですよ。そして、案の定後遺症のオンパレードです。ナナボックスさんの詳しい目の状態については、ブログを全部読んであげて知ってあげてください。クリニックのずさんな対応、やり取りを含めてこれは世に知らされるべきものです。

 かくいう私も、近視度合いについては3Dもなかったんです。その分乱視が-2Dほどあったのですがね。近視状態について、「あなたは、そこまで近視が進んでいませんから、このまま眼鏡で過ごされるほうが将来老眼になった時に便利ですよ」この一言がなかった。これさえあれば手術なんてしていません。

 

 すいません、最近負の感情に支配されているのもあって、思ってることを殴りがいたので読みにくい文章になっているかもしれません。とりあえず、言いたいことはレーシック手術が持つ危険性を日本眼科学会は絶対に知っていた、だからガイドラインにそれとなく注意するように書いたんです。しかし、なぜ注意だけにとどめ、すべきでないといえなかったのかは、レンコンさんのブログのいうように、レーシック業界の派閥争い、そして自由診療の規制が全く進んでいなかったからだと思います。このように読み解いたうえで、改めてレーシックガイドラインを見てみると、ここに載っていることに一つでも思い当たることがあればレーシク手術は受けてはいけません。

 また、レーシックガイドライン自体に少なからず欠陥があるわけですから、ガイドラインを守っていれば安全ということは100%ないです。正直クソの役にも立たないです(後遺症を出さない、訴訟の役に立つかという点で)

 

 この記事、自分がいうのもなんですがほとんどのレーシック難民の人は共感してくれると思っています。なぜかというと、ガイドライン守って手術された人にも後遺症患者はいるし、書いていることを守っていても難民になる人をへらせないからです。また、レーシック手術の一番の問題点は「過矯正」だとヤフーニュースの記事でいっていますが、それも違うと思います。このように書くと「当クリニックは万全の検査体制で過矯正を防いでいます」とまたクリニックの宣伝に使われるからです。レーシック手術一番の問題は、「適切なインフォームドコンセントが行われていないこと」「適用でない人を適用にしてしまっていること」

 これにつきます。皆さんも屈折矯正手術、その他特に自由診療の手術を受ける際にはデメリット情報にのみ目を光らせて、うざいぐらいに医師を問い詰めててください。それできちんと情報が得られて、そのデメリットに納得したのなら手術を受けてくださいね♪

 本日は以上です。長くなったし、うまくまとまっていない分でしたが最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。バレンタインデーだと世間が浮ついていましたが、もうすぐ3月でホワイトデーですよ。あっという間ですよね…少しでもまともな生活をして、日々自分の歴史、自信を刻んでいかないといけないと思うマニパニでした。