Whoops! Lasik!~レーシック手術の落とし穴

レーシック手術を受けた経験から、レーシック手術の落とし穴を語ります。レーシック手術を考えている人は参考にしてください。

結構限界ですね~ただの愚痴日記

 最近生きていく限界かもしれないと思います。どれだけ目薬を続けようがドライアイは治らないし、目はいたい。どれだけ遠視矯正眼鏡をしても、眼精疲労はしんどい。引きこもりがちになると、気分まで落ち込むから無理やり外に出るけど、朝から晩まで光が眩しくてたまらない。室内でも屋外でも光の眩しさや、見え方の違和感は変わらない。眼精疲労が原因かわからないけど、目の体力がないというか、平衡感覚がなく地に足がついている感じがしない。物を自分でしっかり見ているという感覚がなく、常に圧迫感がある。

 

 こういった症状が治ることなく続くのならば、到底人間らしい生活はできませんよ。もちろん、世の中には難病に侵されつつも必死に生きている人もいます。「生きているだけで幸せ」と障害を負っても明るく生きている人もいます。しかし、私にはまねできませんよ。自分の生活が向上すると思って受けたレーシック手術。ですが、健康な体から一気に障害を負わされたんです。それも人の手によって。しかも、手術した人は訴訟が起きていようとも気にも留めず、高給取りで未だにバンバン手術している。もちろん、インフォームドコンセントも相変わらずいい加減でしょう。

 

 私がレーシック手術を受けたのは、集団訴訟が問題になる直前でした。その後、集団訴訟が提起されました。私は集団訴訟が行われてからもその事実を知りませんでした。手術後、見え方が安定しないし、快適だったことは一度もなかった。だから、何度も施術したクリニックに足を運んだ。そのたびに、「手術は成功してますよ」「様子を見ましょう」。これはおかしいと思い、ネットの海をあさり、自分はいわゆるレーシック難民じゃないかと思い始めました。症状は酷似しているし…。それで、結局調べに調べた結果、自分の受けたクリニックが訴訟の対象になっているじゃありませんか。もうね、なぜあの時手術したんだって100万回後悔しましたよ。こんな状態になるくらいなら、あの時、手術台の上でレーザーの照射ミスって脳天を焼き切って殺されていた方がましだと思ってますよ。だってそうでしょ?手術した奴、クリニックが何の責任も負わずにのうのうと暮らしていて、多くの被害者が泣き寝入りするより、明らかに責任を問える形で、レーシック手術はやばいものだと周知されればよかった。

 

 銀座クリニックの事件がニュースで取り上げられたとき、レーシック手術の安全性に初めて公のメスが入ったと思う。あの時、業界はこぞって銀座クリニックを叩きに叩き、安全性を主張した。もう少し、深くメスが入れば一気にレーシック手術の実態が明らかになっていて自分は受けずに済んだかもしれない。その後、ちらほら有名なレーシック難民の方がニュースなどで取り上げられたものの、その規模も小さいものでした。それに、ニュースで取り上げられても、「安価で受けない」「執刀数が少ないところで受けない」とかそういった締めくくり方がされていて、いわゆる執刀数の多い美容系がはじかれないようにされちゃってるじゃないですか。ニュースがあったとしても、業界の態度は変わらない。今までと同じ、デメリット主張して、でも大丈夫型の説明ですよ。

 自分はおろかだけど、まんまとそれに引っかかっちゃった。人生で一度きりにして最大の失敗ですよ。イロイロ調べられなかったのかって?そりゃ受ける前に調べましたよたくさん。ですが、ネットの情報ってあふれかえっているんですよ。医師が執筆したネット記事と、2ちゃんねるにある少ない書き込みのどちらが信用できますか?それに、そういった掲示板にはレーシック業界のいわゆるステマが横行していて真実が出てきにくい。なんとかネットワークの医師の記事はバンバンヒットする。デメリットは検索でも上位に挙がってきにくいんですよ。これも、自分が後遺症を負って初めて知ったのですが、レーシック業者がそうなるように費用を投入して検索結果をコントロールしてるんですね。それに、クリニックで検査するときも、レーシック難民とかネットであるし、心配な旨も伝えましたよ。ですが、「これほどの症例があってそんな人たちがいたらうちのクリニックはつぶれていたすよ笑」「こんなにほかにも受けている人もいるし安心してください」ですよ。肝心のハログレアやドライアイについて聞いても、「大丈夫ですよ。半年でおさまります」。お医者様が言っているんですよ?誰が医者が嘘つくと思うんですか。それでやった結果失敗ですよ。百歩譲ってレーシック手術が博打なら博打でいいですよ。ですがきちんと正しい情報を与えられてから博打したかったですよ。ていうか、きちんとした情報が与えられたらこんな博打しませんよ笑

 

 手術前は、映画とカメラ、ドライブが趣味でした。これら一気にできなくなったんですよ。もう笑っちゃいますよね。資格のために長時間勉強していましたのでそのことも手術前にいいましたよ。近所作業しかしないって。もうなんなんでしょう。そりゃ死にたくもなりますし鬱にもなりますよ。ここから人生立て直す方法マジで教えてくださいよ。来世にかけたくて宗教信仰したくてもそれすらもできないんですよ。だって外でお祈りしに行こうと思っても上記症状で目が辛すぎるから笑

 せめて、国の世話にもならずに生きていくためにこれこそほんとの博打として宝くじでも買っちゃいましょうか。まぁたとえいくらお金があっても、ただ生きれるってだけで、自分らしい生活はもう二度とできないのではないかと思います。あの手術日に、私という人間は死んだんです。他人から馬鹿にされても、お金がなくてもせめて自分らしく生きたかった。というか、手術前は充実して楽しい人生を歩んでいましたとも。

 

 こんな愚痴周りにも言えないし、吐けるのはネットの上だけなんですよね。そんなネットの上でも、レーシック業者や自分より弱い失敗した人を叩くのが好きな人が嫌がらせに来たりしますからね。未だにレーシック難民はステマとかいう記事や掲示板を見ますしね。誰も何の利益もないのにステマなんてしませんよ。あ、目が元に戻るならどんな嘘でもつきますよ笑

 というのは嘘で、大きな嘘によって障害を負わされた以上、こういった状況でこそ人としての誠実さは保って行こうと必死に生きています。死にたいという気持ちはあります。私は弱い人間なのでたぶんその気持ちは消えることはありません。でも、しぶとくいきます。問題が解決されるその日まで。

 この問題を乗り越えられたらなんでも乗り越えられる。自分らしく生きれる眼を取り戻せたのならば、なんでもチャレンジして人生を謳歌したい。そうできるようにも、今と向き合って、できる限りのチャレンジを続けないとだめですね。

 

 今回は何の利益もない愚痴になってしまって申し訳ありませんでした。レーシック手術によって後遺症を負った皆さん。がんばって、必死に生きていきましょうレーシック手術を受けていない人は良く考えて選択をしてくださいね。読んでいただきありがとうございました。

レーシック後遺症を負った人~いろんなタイプ

 久々の更新になります。ここ最近少し気分がのらなくて落ち込んだ日々を過ごしていました。未だ私の状況は変わりません。ただ、目の痛みを感じることは少し減って来た気もします。

 さて、ふと思ったのですが、レーシック手術の成功ってなんだろう、失敗ってなんだろう。後遺症を負った人も様々です。また、後遺症を負ったとしてもそれに気づかず生活している人、妥協して生活している人、様々だと思います。そこで今日は、レーシック手術による後遺症を負った人をタイプ分けしたいと思います。

 

①手術によって、明らかに目に異常が出ており客観的数値で証明されている人

 この人は、いわゆるレーシック難民といわれ、今まで記事にしてきたように、現状では後遺症の治療のすべがない人をいいます。症状は様々であり、過矯正による眼精疲労、ドライアイ、眼位異常、ひどいハログレア等に加え、人によっては目の周りの締め付け、首や肩のしびれ、めまい、吐き気などがあげられます。眼位は通常、急激に変化することはあり得ません。染井さんのブログを見ても分かるように、眼位が異常なほどずれてとんでもないことになっています。また、バッジョさんも眼位について同様だと思います。また、レンコンさんは過度な過矯正のようで、+1などの甘い数値ではないみたいですので、これも客観的データから明らかに過矯正であるといえます。

 私見ですが、上記の有名なブロガーさんたちはたとえ裁判になっても、十分勝訴の可能性があり、きっちり証拠を挙げることができると思います。だって、データ上明らかに異常が出ているし、本人の自覚もありますからね。真っ先に救われるべき人だと思います。もちろん、レーシック手術は失敗したものと考えられます。

※10月4日加筆分

「よく起こる症状にスポットを当てていたので、最大の後遺症であるエクタジアについて書き漏らしていました。レーシック手術によってエクタジアを発生した場合、レーシック手術によって”視力をあげる”という目的すら達成できなくなります。最終的には角膜移植がありうるほどの症状です。もちろんエクタジアを起こした場合は、レーシック手術の禁忌を犯したわけですから失敗に決まっていますよね。」

 

②手術によって、目に異常を感じておりそれが多少の数値の異常が確認できる人

 これは私の場合です。目の状態の自覚症状と釣り合うほどの異常な過矯正はなくとも多少の遠視が出る。また、私は眩しさにめっぽう弱くなってしまいましたが、術後の収差の値が増加しています。ただし、収差が上がることが=眩しさの自覚につながるという明確なデータはないので、その点については客観的なデータがないのです。ドライアイについても同様ですが、目の状態の自覚症状と、数値が釣り合わないパターンです。厳密にいえば、レーシック手術によって、本来あるべき数値からはずれている。これによって、不具合が出ているとも言えますが、それが確実なデータを持っては言えません。裁判で戦うには厳しいラインだと自分でも思います。ただし、私はこのケースでも、レーシック手術は失敗したと考えます。なぜなら、多少なりともデータに異常が出ていること、何より手術後明らかに目の状態が異常だからです。

 

③手術によって、目に異常を感じているもののそれが数値によって証明できない人

 これは、くろねこさんやかえでさんのように、目を一秒も開けていられない、失神しそう、突発的に自殺したくなるほどの激痛を感じる人が例として挙げられます。現状では、この痛みを数値化したり、目の三叉神経をナノレベルで観察することができません。ですから、医師は心無く精神疾患だといったりするのです。確かに、心療眼科という概念を提唱した若倉雅登は、データ上異常がないのに目の異常を感じる人を術後不適応症候群と命名しました。これは割とどの手術でもあるようで、手術後鬱になっちゃったり、原因がないのに痛みが永続することがあるそうです。

 こういった症状は一番厄介です。なぜなら、解明不能だが技術が進歩すれば観察可能になる可能性があり、異常があるのに、現状ではそれができないことから心因性によるものだとされることもあるからです。確かに、データ上問題がないのに異常な症状を訴える人の中には心因性の症状もあると思います。しかしそれならば、心療内科など心のアプローチで治るものです(簡単には治らないし何年もかかるとは思いますが)。

 私個人としては、くろねこさんの目の異常な痛みも、かえでさんの目の異常な痛みも到底心因性だとは思えません。なぜなら、彼女たちのブログからわかるように、すでに精神科にも通院歴があり、向精神薬を服用したにもかかわらず痛みに関しては一ミリも効果が感じられないことがうかがえるし、それによって生活ができなくなるほどの症状を抱えているからです。

 心因性の場合、もともとのその人の心理傾向、周りの同情を引いたり、一種の悲劇のヒロインになれるなどの要素が影響しているとも言われます(批判したりするつもりで書いているわけではないですよ)。しかし、彼女たちの場合、ブログからレーシック手術以前から精神科のお世話になっているようには思えないし、いわゆるハイジのクララのように心因性の病を発生させやすい少女ではありません。また、レーシック問題は悲しくも世間の認知も低く、これを装うことで周りの同情は引けず、むしろ他人からは正常に見えるため、ネット上などでも異常な嫌がらせにあったりします。このような現状があるにも関わらず、彼女たちは痛みを訴え続けています。ですから私は、彼女たちは心因性の痛みを抱えているのではなく、本当に死ぬほどの痛みが目に発生していると思うんです。

 この場合も裁判でこれを証明するのは難しいと思いますし、医師としてはレーシック手術は成功したというでしょう。しかし、この場合においても私はレーシック手術は失敗だったと思います。なぜなら、レーシック手術は本人のQOLを向上させるものに他ならないのに真逆の結果になっているからです。確かに、どの手術でも心因性の疼痛などが発生することがあり、それに関しては術前のスクリーニングもできないことから手術は成功、あとは患者が問題解決のために頑張っていくしかないと思います。しかし、くろねこさんやかえでさんのケースでは、証明しようがないが確かに身体的そこに症状があるのです。裁判関係なしにこれを失敗といわないで何を失敗というんだという感じです。

 

④手術によって、数値的には明らかに異常な値が出ているものの何も感じていない人

 この人はあまりいないと思います。なぜなら、数値的に明らかな異常が出ていれば、絶対に身体的につらい状態にあるからです。まぁ仮にいたとしても、この場合ももちろんレーシック手術は失敗です。本人が何も感じていなくとも、レーシック手術は患者のQOLを考慮し正しい矯正(正視)をすることはもちろん、当たり前ですが視力だけでなくほかの涙液や眼位の状態に異常をきたさないことは前提だからです。胃を手術するとして、手術が成功してもその下の小腸を傷つけましたってことが通らないのと同じですよ。このケースも裁判で勝訴の見込みがある物と思います。まぁ異常を感じない以上裁判自体が生じえませんがね。

 

⑤手術によって、数値的に多少の異常が出ているが何も感じない人

 ここに該当する人はかなりの数、いや大半の人がそうだと思うんです。ナントかネットワークの医師の人は、こんなデータは現場からかけ離れていると難癖つけていますが、レーシック後約半数の人が副作用を生じたというリサーチが公表されて記憶に新しいです。そして、「レーシックして快適だよ!」と手放しにいう人よりも、「多少のハログレアはあるけど快適だよ!」「ドライアイだけどコンタクトの時よりましだし快適だよ!」などこういった人が多いのではないでしょうか。よくインターネットの掲示板でもこういった書き込みを見ます。でも気づいてください、あなた後遺症を負っているんですよ。我慢できる範囲だから生活で来ているけど、一歩間違えば重大な後遺症になっていたかもしれない。それに、快適だという人もドライアイやハログレアがなければもっと快適に決まっているしそれがいいに決まっていますよ。多少のドライアイやハログレアでも後遺症として永久に続くのであれば失敗なんですよ。だって、クソレーシック医師がいうには、その症状って半年で収まる人が大半なんでしょ?簡単に治せるんでしょ?じゃあずっと症状続いている時点で失敗じゃないですか…厳密な意味で手術にはリスクが絶対にありますが、そういう域ではなく、本来はQOLの向上のためにする手術なのに、QOLを害するハログレア、ドライアイが確実に発生するレーシック手術ってなんなんですかねぇ。私はこのケースですらもレーシック手術は失敗なんだと思います。

 

⑥手術によって、数値的な異常もでていなければ異常も感じない人

 この人のみがレーシック手術に本当の意味で成功し、眼鏡のいらない快適な生活を享受している人だと思います。もちろんこれに該当する人はたくさんいると思います。すべてのレーシック医師は、これを目指す責務があります。レーシック手術導入の初期には研究結果も実績も少ないことから仕方がない面があったと思います。しかし、ある程度後遺症を負った人の情報を得た後は、手術をやめて後遺症患者のケアを徹底する。または、徹底したインフォームドコンセントを行い、レーシック手術には重篤で永続性のある後遺症が起きうることを認めたうえで、同意したもののみに手術を行うのどちらかを選ぶ必要がありました。しかし、美容業界が牛耳るレーシック業界はどちらの道も取りませんでした。

 後遺症の問題が明るみになれば、ビジネスとしてのレーシック手術がつぶれる。だから、美容整形などと同じく気軽にできる雰囲気を出して、文言をごまかしたインフォームドコンセントをして、さらに顧客獲得のためネット上でガンガン広告を出してサクラも使っちゃおう。という道ですよ。あ、もちろん中にはインフォームドコンセントを徹底するという道を取ったクリニックもありますよ。ごくわずかですがそういうクリニックはあります。そして、そういうクリニックこそがレーシック難民を支えてくれているんですね。しかし、そういったクリニックは、日々の業務で手一杯、そもそもお金で情報を動かそうということもしないので真実を明るみにするには美容系クリニックなどにもみ消されてしまうんですよ。それにまがいなりにも同じ医師同士、面と向かって批判はできないものです。実にもどかしいです。

 

 以上を読んでいかがでしたか?かなり長くなりましたが、レーシック手術の成功ってごく限られたものだと思いませんか?そして業界を通して適切な手術コントロールできていない現状でこんな手術続けるべきだと思いますか?これはレーシック手術を受ける人が激減していることからも明らかだと思うんです。でも、受けようと思ったけどやめた人は、自分に被害がなくてラッキーって感じなんですよ。もちろん、それを批判する気はありません。私もそうするでしょう。しかし、少しはレーシック手術に興味を持った身として、または受けてたまたま成功した身として、実はこれってやばい手術でたくさん後遺症を負っている人がいる、後遺症とまではいかなくてもトラブルを抱えている人がいるんだよと声を上げることに協力してほしいんです。救済の手を差し伸べてほしいのです。救済に厳しい、自己責任論が強い日本では難しいかもしれません。ですが、少数派でもいい、少しだけの人でもいいから現状を知ってもらう機会を広げるため声を上げてほしいのです。

 長くなりましたが最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。ブログを読んでくれる皆様がレーシック問題解決の希望の光です。どうかこの問題が広く認知され治療法が確立されますように。私は信じて生き続けます。

レーシック患者の取り扱い~

 このブログに初めてのコメントがありました。どうせレーシック業者や、ネットで人をけなすのが好きなやつらからのいやがらせだろうと思って恐る恐る開いてみました。内容はレーシックによって不具合を受けている人からでした。

 こんなに駆け出しのブログにそういったコメントがあること、もうアクセスが5000以上を超えていることから、レーシック手術の被害者はとても多いんだと思います。我々が少しずつ声を上げていけば現状を変えられるかもしれないと少し元気が出ました。

 

 本題ですが、本日は小ネタとしてレーシック患者の取り扱いについて語ります。レーシック手術で後遺症を負った場合、藁にもすがる思いで病院巡りをしますが、そこで感じたことです。

①レーシックやったんだから、施術したクリニックへ行け。

 そのままです。レーシック手術を取り扱っている医院でもそうでなくともこういう言葉をかけられます。これで目の状態をきちんと見てくれるなら最悪我慢できますが、そうでないケースがほとんどです。医師法に正当事由がない限り診察拒否はできないという規定があります。日本眼科協会が認めているレーシック手術なのに、これを受けたことが正当事由で、診療拒否できるってなんなんでしょうかね。確かに、レーシック手術は専門性の高い手術だと思いますが、他の最先端手術を受けた場合にも、自己のクリニックで対処できないなら他の専門クリニックを紹介すると思いますが…眼科ってなんなんでしょうね。

 

②やった、診察してもらえる!しかし、暴言

 診察してもらえたとしても、あからさまに迷惑そうな対応をする医師が多いです。さらに、「なんでこんな手術したの?」「レーシックはこんなもんだよ」など心のない言葉がかけられることも。何も後遺症について有益な判断ができないならまだ診察拒否のほうがましですよ笑

 

③レーシック患者だけ特別扱い~カウンセラー付

 これは私の経験なんですが、レーシック患者であることを伝えると、専門の検眼士やカウンセラーのような看護師がついてくれることが多いです。内容としては、「よくこんな状況に耐えましたね」「絶対によくなります。眼鏡で頑張ってみましょう」など、非常に励みになるものです。また、眼位などの知識も豊富な方が多く、質問もたっぷり聞いてくれます。とてもありがたい話なのですが、ひねくれ者の私は、レーシック難民の方は目の情報に詳しいから、小手先でごまかせないから知識豊富な人が付くのかな、レーシック難民の方は精神崩壊しそうな人が多いから、専門のカウンセラーのような役割の看護師を付けるのかなって。腫物を触るような感じですよ。やっぱり、レーシック手術ってやばいものだったのかなって思っちゃいます。①、②に比べるとこれはメリットだと思いますが。

 

④カルテ開示の際に勘ぐられる

 カルテ開示請求をする場合に、やたらと当クリニックに対しての訴訟目的ですか?と聞かれる…。まぁ確かにカルテ開示の際には一定の事由によって開示請求を拒むことができます。しかし、訴訟目的が開示請求拒否の事由になるっておかしいです。何のためのカルテ開示なのかその趣旨の根底を没却するものですよ。訴訟に敏感なのはわかりますが、さらせないようなカルテの書き方とかどうなんですかね…カルテ開示にはその費用など様々な問題がありますのでこれは一つのテーマとして記事もかけますね。

 そんなこんなでレーシック患者の取り扱いでした。みなさんもこんな取り扱いされたことありませんか。有益なクリニックの情報とか集められたらいいんですが…名誉棄損の問題もあって難しいんですよね。いい情報を持っている方は、コメントを非表示にしますからコメントしていただけると幸いです。

 今回も最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。毎日毎日頑張って生きていきます。

レーシックの訴訟~いばらの道~

 レーシック手術によって後遺症を負ってしまった人に対して、「訴訟すればいいんじゃないの?」と思うこともあるでしょう。レーシック手術による後遺症を負った人で、潜在的に訴訟を起こしたいと考える人は個人的に何百人単位で存在すると考えます。なぜなら、今まで落とし穴で語っててきたように、レーシック手術による後遺症は不可逆で心身に重大な影響を及ぼすものだからです。

 最近、レーシック手術による後遺症に対する集団訴訟が起こっています。それまでにも個別の訴訟がいくつかあります。しかし、レーシック手術関連の訴訟は、ざっと調べましたが、累計原告数20人ほどと少なくなっています。なぜ、潜在的に訴訟原告となる人数が多いにもかかわらず、それが実際に訴訟につながらないのか、語っていきたいと思います。ただし、多くの訴訟に踏み切れない人の意見を聞いたわけではなく少数の、また自己の意見であることを前提としてください。

 

①訴訟にはお金と時間がかかります

 まず初めにこれですね。訴訟には莫大費用と時間がかかります。訴訟費用を稼ぐには仕事をするしかありません。レーシック手術の後遺症を負った場合、仕事を続けることが辛いにしても、仕事を続けないと生きていけないからやるしかありません。それなのに、生きていく費用+訴訟費用を稼ぐのは本当に大変だと思います。レーシック後遺症を負いつつ、仕事を続けつつ、訴訟もするなんてハードルが高すぎます。ですから、訴訟などは考える暇もなくひたすら現状に耐えて生活している人が多いと思います。また、余裕があれば訴訟したいけど、後遺症の程度が、かろうじて日常生活を送れるほどなので我慢して生活している人がいると思います。家族を持つ方も多いと思うので、人生をかけて訴訟するよりも、目先の家族の生活が一番なのは仕方がないと思います。それに、訴訟の資料集めには時間がかかります。資料を集めるためには通院が必要な場合もありますし、それは主に平日であることから、仕事との両立は難しいでしょう。

 

②そもそも、訴訟を起こせる状態(体調)ではない

 訴訟をするには、訴訟の証拠集めが必要不可欠であります。証拠を集めるためには、自ら眼科に赴き、検査を受けたり、診断書をもらったり、カルテの開示を行わないといけません。しかし、レーシック後遺症が発生した場合、まず身体的健康が害されます。ひどい人によっては、一切外出できないほど光に弱くなっていたりします。この場合、証拠集めはともかく、弁護士に連絡を取ることすらできない場合もあります。また、心と体はつながっています。過矯正により自律神経が乱れること、光の見え方が変わることによりうつ状態になるなどすれば、心理的にも大きな負担を負いつつレーシッククリニックと戦っていく未来が見えずに訴訟に踏み切れないことがあると思います。

 

③訴訟に勝訴したからといって、目が元に戻るわけではない。

 訴訟をして、仮に勝訴したとしても、もらえるのは金銭だけです。それも、人ひとりの人生が破壊されたことに対しては過少ともいえる微々たる金銭賠償だけでしょう。また、勝訴したとしても相手方が任意に金銭賠償に応じない場合はさらに強制執行をかけなければならない。このような負担を負ったとしても、目が元に戻ることはありません。まぁ、レーシッククリニックが敗訴して、レーシック手術の危険性、後遺症が大きく報道され、認知されれば研究のメスが入ることはあるかもしれないので、間接的には訴訟することも目を元に戻す希望にはなりえると思いますが、勝訴すなわち目の回復ではないので、訴訟を起こさない人もいるのではないかと思います。

 

④訴訟しても、勝訴する確率が低いから現実的ではない。

 一般的に医療訴訟は原告勝訴の可能性が低いです。なぜなら、医療機関が証拠を持っているという証拠の偏在性、そして相手が医師であることから知識の偏在性があるからです。訴訟においては、原告が後遺症がクリニックの過失によって生じたことを立証しないといけません。弁護士や裁判官も専門家ですが、医療に関しては素人です。ですから、立証に関しては専門医の意見が非常に重要な役割を果たします。しかし、専門医が診断書を書くことを拒否したり、当たり障りのない診断書しか書かなかったり、当たり障りのない意見しかしなかったりします。これは、裁判で意見書を出す専門医も、被告であるクリニックの同業者だし、みずからも同じような手術をしているからです。端的に言うと、患者の肩を持って自分に火の粉が降りかかるのは嫌だし、同業者を売るような行為になるからです。患者は決して医師に、自分に有利になる診断書を書けとは言えません。ですが、そういった過度な願望でなく、「あなたの純粋な意見を記した診断書を書いてください」といっても拒否されることは多いです。こうした、医療訴訟の問題は専門の本がかけるくらい深いテーマですので、気になる方は調べてみてください(私は協力しない医師に否定的な意見ですが医師には医師の言い分があるようなので)。

 特にレーシック手術などの、健康な人に対する先進医療の場合には顕著だと思います。なぜなら、手術の後遺症などの症状の研究が進んでおらず、先進医療なのでクリニックごとの安全基準や検査基準がことなり、業界でもどの程度の手術が一般的かわからない又は確認できないことも多いからです。ですから、まじめに原告の肩持ちたい専門医がいたとしても、確信をもってレーシック手術と後遺症との因果関係が判断できないんだと思います。こんな理由で、やっても勝てないなら訴訟しないほうがいいということになり、訴訟を断念する方が多いです。

 

 診断書を書いてくれない医師はともかく、訴訟相手のレーシッククリニックに対しては、やり方がひどいと思います。ここからは私の愚痴を書きます。

 

 10年以上前ならまだしも、レーシッククリニックは、過矯正やコントラストの低下、ハログレアや眼位の異常が生じることはわかっているはずです(というか、どのような後遺症が出るかわからないのなら認可されてはいけない術式だとおもう…)。だって現に症状を訴える患者がいるのですから。それも10や100ではない数です。これは日本だけでなく世界の学会で発表されていることです。しかし、それをわかっていながら、クリニックは、レーシック手術前に患者の眼位を測定したり、コントラスト感度を測定したり、収差を測らなかったりします。測定しない項目なので、レーシック手術前のデータがないんですよ。そして、手術前のデータがないから、手術後にデータを測定したとしても、レーシック手術により後遺症が出たと判断できないのです。いわばクリニックが意図的に立証妨害しているようなものなのです。レーシック手術自由診療で野放しにされていることも拍車をかけます。だって、どんなクリニックも症状を訴える患者がいても、手術前に測定することはないよって開き直ります。そうすれば、レーシック手術において、眼位測定やコントラスト測定をしないことが一般的になりますよね?とくに、相当の手術数を占める大手クリニックが測定しないんです。そうすれば測定しないことが一般的になります。医療訴訟においては、医師はその当時の医療水準に照らし、一般的な医師の注意義務を果たせば過失がないとされるのが判例です。ですから、測定しないことが一般的だし私たちは悪くないよってなるんです。みんなこんな測定はしないということで、自ら過失が認定されにくい環境になっているんです。逆にきっちり測定すれば手術のボロがでるからデメリットしかないんですよ。だから、いくらレーシック難民の人が被害を訴えても、検査項目の改善すらないんですよ。レーシック難民のれんこんさんは、手術前に眼位の検査を徹底してくれと主張しています。私も、被害を受けている人が相当数いるのであるから、術後のアフターケアを考えるのなら当然に術前に検査すべきだと思っています。ていうか手術前にちゃんと検査して、受けてはいけない人をきちんとスクリーンにかけるべきです。やったら元に戻せないんですから…

lasikganni.hatenablog.com

 この点については、子宮頸がんワクチンの構造と似ていますね。ワクチンを接種する前に健康な人は体の隅々まで検査しません。ですから、ワクチンの副作用が出ても、「術前からあなたには病気の因子があった」「ワクチン接種で後遺症が生じたかはわからないじゃないか」って言われるんですよ。検査しないのだから、術後に検査したところで、検査結果の術前術後の比較ができず証明のしようがありません。まぁたとえ測定で来たとしても、他の症状で~とか、新たに病気にかかった~とか言って言い逃れするんでしょうけどね…

 上記の立証困難性は一般的に言われるもので、訴訟においては裁判所は立証責任の軽減や転換を行い、原告の立証負担を軽減することがあるので、すべての医療訴訟でこうなるわけではなく、事例判断されるということです。ですから、レーシック手術における訴訟でも、レーシック手術が健康な人に行う必要でない手術であるという側面を重く見て、一般的な手術よりも説明責任の程度や、事前の検査の程度を加重した判断がされてほしいと思います。

 また子宮頸がんの話を出してしまいましたが、この問題が大きく取り上げられて苦しむ人を見て、他人事とは思えないからです。自分がレーシック手術による後遺症を負うまではこうした医療事故を見てもなんとも思いませんでした。ですが、今はわが痛みのように辛さがわかります。まぁ私みたいなしなくていい手術をして自滅したぺーぺーと一緒にされたくないかもしれませんが…。私自身は死ぬほど苦しいですが、過度な自己責任論が発達した日本では、レーシック手術の問題は自己責任で片付けられそうですからね…。

 まぁともかく、以上が、レーシック手術の後遺症を負った人が訴訟に消極的になる理由でした。私は手術前のずさんな検査の取り方や、一見し異常がわかる後遺症がないので訴訟に参加できるかはわかりませんが現在検討中です。次回に現在行われているレーシック手術集団訴訟のメリットを書きますが、現在レーシック手術の後遺症に悩んでいる人がいましたら、ぜひあきらめずに医療問題弁護団にお電話ください。みんなでできることがあります。

医療問題弁護団

 今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。今回の記事は訴訟という非常にセンシティブな話題だったので、反論したい医師のかたも多いと思います。ですが、後遺症にぶち当たって、訴訟にぶち当たって一人の患者として感じたことをありのまま書かせていただきました。患者はこんな気持ちなんだなとわかってもらえると幸いです。