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Whoops! Lasik!~レーシック手術の落とし穴

レーシック手術を受けた経験から、レーシック手術の落とし穴を語ります。レーシック手術を考えている人は参考にしてください。

落とし穴第三弾!~ハログレアの巻~

 レーシック手術においてドライアイは必ず発生するとお伝えしましたね。今回取り上げるハログレア、これもレーシック手術を受けた人に必ず発生するといわれている症状です。それでは見ていきましょう。

 

 レーシック手術は、レーザーで角膜を削ることによって行います。削った部分の角膜と、削っていない角膜では光の屈折率が異なり段差のようになってしまいます。デコボコなガラスに光を通した場合、光が一つの焦点を結ばず、拡散してしまいます。これと同じく、目の削った角膜と削っていない角膜との間で光が拡散する現象がハログレアといわれています。

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 ここでいうオプティカルゾーンとはレーシック手術によって角膜を削った場所です。昼間は、目の瞳孔は小さくなります。したがって、瞳孔よりもオプティカルゾーンが広いわけですね。この状態では角膜の削った部分を通った光だけが目に入ることとなります。ですから、デコボコの段差を光がとおらずハログレアは生じないとされています。反対に、夜は瞳孔が広がります。そうすると、瞳孔がオプティカルゾーンよりも広がります。これにより、角膜の削った部分と、削っていない部分を通した光が目に入ってくることになります。この段差により光が拡散し夜間にだけハログレアが生じるといわれます。

 厳密には光源の周りに輪が重なって見える状態であるハロー現象と、光源がぎらつき光の筋が見えるグレア現象は異なります。しかし、レーシック手術を受ける人はどちらか片方の症状だけ出るというのはまれで、両方に見舞われます。これらをまとめてハログレア現象と呼びます。言葉だけではイメージできないでしょうから画像で説明します。↓↓

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 レーシック手術を受けていなくても、乱視が強い人や瞳孔径(瞳孔の大きさ)が大きい人にも表れる症状です。健康な目の人でも、ハログレアが発生する人もいるんですね。このハログレア現象、今まで語ってきた落とし穴と同じく、なめてかかると怖いこととなります。画像を見て、へぇこの程度か、眩しいんだね。とか思うかもしれませんがそんなもんじゃないです。ハロが発生して光がにじんだ場合、その輪の後ろにある物は見えません。ハロー現象が大きく発生すればするほど視界の範囲が奪われるわけです。そして、グレア現象による眩しさは、太陽の眩しさと同じで、目に光の矢が飛び込んでくるように激しいものです。さて、ここで問題です。皆さんが過ごす生活環境において、夜間光がない環境がありますでしょうか。車が大通りをバンバン通過し、道にはたくさんのお店が立ち並んでいるこの現代において、ハログレア現象は致命的なんです。

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 夜間の道路においてハログレア現象が生じた場合です。こんな状態で物をしっかり見て運転したり、道を歩いたりできますかってことなんです。まぁほとんどの人はなってみないとこの恐怖がわからないかもしれませんね。でも、ちょっと待てよと。レーシック手術後に絶対にハログレア現象が生じるなら手術しなければいいじゃない?って思いませんか。ごもっともです。ここに一番の落とし穴があります。

 レーシッククリニックは、ハログレア現象を恐れました。だって、こんなものが生じるならだれもレーシック手術を受けてはくれません。だからレーシッククリニックはハログレア現象について次のように説明するんです。

 レーシック手術後に、夜間ハログレア現象が生じる場合があります。ただ、この現象は半年から一年で改善され気にならなくなります。

 自分で書いていて、こんな誘い文句にだまされた自分に腹が立ちます。前回の記事でも取り上げましたが、レーシッククリニックはデメリットをまず挙げるんですよ。でも、改善するから大丈夫って言うんですよ。お医者様がね。また、説明に用いられるハログレア現象の画像が、非常に控えめなものなんですよ。このような宣伝にだまされてレーシック手術を受けた人は落とし穴にはまります。また、もう一つの落とし穴があります。それは、レーシック手術前の人に、ハログレア現象がどのように見えるかシミュレーション不可能なこと、レーシック手術によってハログレア現象がどれだけ生じるか全く予測できないこと、人によって光の感じ方に個人差があることです。

 視覚の変化に敏感でない人や、もともと手術前からハログレア現象が生じていた人は、多少のハログレア現象には耐えられるでしょう。しかし、視覚の変化に敏感で、手術前にクリアな視界を持っていた人には少しのハログレア現象も耐えられないかもしれません。また、上記で、ハログレア現象には瞳孔径が関係しているといいましたが、瞳孔径が大きい人でもハログレアを感じない人、瞳孔径が小さい人でもハログレアを感じる人がいるんです。これについては以下のリンクが参考になります。http://www.entani.com/kinshi.html#lasik09-2

 こんな不確定なことを上記の説明で説明しきっていると思いますか?おかしいでしょう?レーシッククリニックはハログレア現象のメカニズム、個人差があることを知っててそんな説明してるんですよ。ですから、正しい説明としては

 レーシックによりハログレア現象は必ず発生しますが、その発生の程度、回復には個人差があり、最悪の場合ハログレア現象が後遺症となる場合があります。また、その度合いによっては、夜間車の運転ができなくなる場合があるので、職業ドライバーは失職のおそれがあります。

 だって、インフォームドコンセントとは必要な医療を受ける場合、正しい選択ができるように情報を与えて納得させることでしょ?なら、最悪の場合こうなるって説明しなきゃだめですよ。これを見てレーシック手術を受ける人はまれだと思いますが、こう説明されても受ける人は受ければいいんですよ。完全なインフォームドコンセントがなされたんですから。まぁその場合にも実際に重度のハログレア現象が生じれば絶対に耐えられなくなると思いますがねぇ…

 はぁ、Whyレーシッククリニックと叫びたくなりますよ(もう古いネタかな?笑)。なぜレーシッククリニックはこんな説明をしたんだろう。人が後遺症を負ってもなんとも思っていないのだろうか。医師の倫理観ってそこまで地に落ちたものなのか。レーシック手術が人を豊かにするものと信じて手術したのならば後遺症に対して回復のためのまともな研究をして、レーシック手術による後遺症を負った人を救ってほしい。レーシック手術を受けた眼が日本国内で累計100万眼以上を軽く突破しています。レーシック手術は1つの目に対してカウントされますから、普通両眼手術しますから日本では約50万人以上が受けたことになります。そのうち満足度が95%ほどです。たとえ重篤な後遺症を負った人が1%だけだとしても約5000人以上いるはずなんですよ。一億総活躍社会じゃないんですか。こんな目では活躍できませんよ。一刻も早く後遺症の治療方法が研究されてほしいです。切実な願いです。(数のデータhttp://www.gankaikai.or.jp/press/20160616_3.pdf

 

 皆さんはレーシック手術を受ける場合はクリニックの説明だけにだまされずに、これでもかというくらい情報収集してください。そうじゃないと私みたいに落とし穴にはまっちゃいます。今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。